前回「TQQQ トライオートETF ヘッジャーロジックの解説③(売り設定について+動きの総括)」の続きです。
見てないよ、という方は下記からどうぞ。
TQQQ トライオートETF ヘッジャーロジックの解説③(売り設定について+動きの総括)
さて、それでは前回の続きで資金管理について考察していきたいと思います。
今回でトライオートETFのヘッジャーロジックの話は一段落です。
<TQQQ ヘッジャーロジック購入時の資金管理>
ヘッジャーロジックを購入時には下記画面を見ることになると思います。

(インヴァスト証券さんから引用)
右下の赤枠で囲った部分が推奨証拠金、すなわち必要総資金です。
この額を入金していれば、2018年1月から運用していた場合、ロスカットしないで利益を積み重ねトータルで135,380円の利益が手に入りますよ、というシミュレーション結果です。
上記シミュレーションはヘッジャーロジックの必要総資金であるため、私が設定している買い設定のみの場合、より多くの資金が必要となります。売り設定のヘッジが無いからですね。
では、どれだけ必要なのかというと・・・下の図になります。

左上の太枠は設定値ですね。
・開始価格 : 注文時の買ASKレート
・数量 : 注文時の数量
・ドル円 : 取引中のドル円レート
・下落レート: このレートまで下落した場合を想定
つまり、買ASKが$144の時に注文したヘッジャーロジック(売り無し)数量1が、すべてのポジション(18ポジション)を保持した状態で売BIDが$50まで下落した場合の必要総資金を計算しているというわけです。
下の表の列ですが、下記の通りです。
・設定価格 : ヘッジャー注文時の価格
・下落ドル幅: 下落レートまで下落した場合の、18ポジション全ての下落ドル幅を計算
→18本それぞれバラバラの価格でエントリーしますが、計算を簡単にするため
設定価格でポジションを持ったことにしてます。
例)設定価格が$100で下落レートが$90の場合、18のポジションが
それぞれ$10下落しているので、下落ドル幅は
$10 × 18本 = $180になります
・含み損 : 下落ドル幅とドル円レートを乗算してます
・金額別必要証拠金:最後に説明しますが、重要なのは最右列の「18本分」というところです
・総必要証拠金:この価格がロスカットしないために必要な入金額です。
※含み損と金額別必要証拠金の18本分を足した値
上記太枠の条件で試算した総必要資金と、ヘッジャーロジック注文時の推奨証拠金がほぼ同じ額になってますが、買い設定しか稼働させない状態で今年3月の様な大暴落が起き$30までレートが下がった場合はロスカットしてしまう、というわけです。
では、コロナショックと同等の暴落に耐えるためにはいくら必要なのか?下記の通りです。

23万強の入金額があれば耐えられる計算になります。ただし、計算しやすいようにエントリー価格を一律に設定してあるため、多少の誤差があることはご理解ください。
余裕を持って25万~30万入金しておけばコロナショック並みの暴落は間違いなく耐えられるでしょう。
※とはいえ、それだけの入金額では落ち着いて見てられないと思いますが・・・
<金額別必要証拠金とは>
先ほど説明を後回しにしていた、金額別必要証拠金について説明します。
※金額別必要証拠金は正式名称ではありません、便宜上私がそう呼んでいるだけです
ナスダック100トリプルの必要証拠金は、前日の終値とドル円レートによって決まります。
「前日の終値 × ドル円レート」が下記表のどの価格帯に当てはまるかで、数量1当たりの必要証拠金が決まります。

(インヴァスト証券さんから引用)
最初に説明した設定値で計算すると、$50 × 106.5円 = 5,325円 となり、1,100円が必要証拠金になるというわけです。(表では「必要証拠金ベース」という列の事ですが、500円ごとの切り捨てで表示している為、5,000円が表示されています)
前日終値なので、厳密には$50より高いレートの可能性があります。大暴落の場合はかなり高いレートかもしれません。
その辺りも余裕を持って入金しておいた方がいい理由の一つですね。
<買い注文状況>

<無限ナンピン戦略で必要な総資金額>
ではここまでを理解していた上で、「無限ナンピン戦略」に必要な総資金額を見ていきましょう。

右下の黄色の部分が1セットに必要な総必要資金になります。
開始価格とドル円は8月26日0時ごろ時点のレートを基にしています。
現在の価格から始めて、10%下落毎に現在の設定を凍結、及び新しいヘッジャー(売り無し)を稼働させていった場合の必要資金額です。
ただし、先ほどの説明の通り、保持ポジションのエントリー価格にばらつきがあることと、前日終値で必要証拠金が変動すること、及びドル円レートも日々変動しますのであくまで参考値という事になります。
これより必要かもしれませんし、必要ないかもしれません。一つの目安としてお考え下さい。
どれだけリスクを取るかは、ご自身で判断することが必要となります。
現状、私はかなりのリスクを取っていることになりますね。
入金額270万くらいで、数量3で稼働しています。
10%下落で買い増ししていった場合は$50くらいまでの下落には耐えられるかもしれませんが、それ以上は無理ですね。
なので、今のところは20%下落で買い増し戦略にするか、10%下落で3設定まで戦略にするか、等の間引き戦略を考えてます。
●20%下落で買い増し戦略

●10%下落で3設定まで戦略

※今の私の状況に合わせて、開始価格を$147、数量を3にしてます。
まぁ、今すぐ大暴落することはないと思いますので、しばらく稼働して利益を積み重ねてくれれば当初の戦略のままで行ける可能性もありますね。可能性は低いですが・・・。
気になる点は、11月3日にある米国大統領選でしょうか。それまで上昇し続けてくれると嬉しいですね。
4記事に渡って、長々と解説してきましたが・・・何を隠そう私はトライオートETFを初めてまだ1か月も経っていない初心者です。
実は間違ってました!!という事もあるかもしれません。私の解説を鵜呑みにせず、ご自身で確かめて理解を深めながら投資に取り組んでいただければと思います。
質問についても私に答えられる範囲であればお答えしますし、戦略の討論や間違いのご指摘も大募集中です。
ツイッターでダイレクトメール頂いてもいいですし、ブログからのお問い合わせで頂いてもかまいません。
一緒に理解を深めて、皆で幸せになれればいいなと思っています。
見てないよ、という方は下記からどうぞ。
TQQQ トライオートETF ヘッジャーロジックの解説③(売り設定について+動きの総括)
さて、それでは前回の続きで資金管理について考察していきたいと思います。
今回でトライオートETFのヘッジャーロジックの話は一段落です。
<TQQQ ヘッジャーロジック購入時の資金管理>
ヘッジャーロジックを購入時には下記画面を見ることになると思います。

(インヴァスト証券さんから引用)
右下の赤枠で囲った部分が推奨証拠金、すなわち必要総資金です。
この額を入金していれば、2018年1月から運用していた場合、ロスカットしないで利益を積み重ねトータルで135,380円の利益が手に入りますよ、というシミュレーション結果です。
上記シミュレーションはヘッジャーロジックの必要総資金であるため、私が設定している買い設定のみの場合、より多くの資金が必要となります。売り設定のヘッジが無いからですね。
では、どれだけ必要なのかというと・・・下の図になります。

左上の太枠は設定値ですね。
・開始価格 : 注文時の買ASKレート
・数量 : 注文時の数量
・ドル円 : 取引中のドル円レート
・下落レート: このレートまで下落した場合を想定
つまり、買ASKが$144の時に注文したヘッジャーロジック(売り無し)数量1が、すべてのポジション(18ポジション)を保持した状態で売BIDが$50まで下落した場合の必要総資金を計算しているというわけです。
下の表の列ですが、下記の通りです。
・設定価格 : ヘッジャー注文時の価格
・下落ドル幅: 下落レートまで下落した場合の、18ポジション全ての下落ドル幅を計算
→18本それぞれバラバラの価格でエントリーしますが、計算を簡単にするため
設定価格でポジションを持ったことにしてます。
例)設定価格が$100で下落レートが$90の場合、18のポジションが
それぞれ$10下落しているので、下落ドル幅は
$10 × 18本 = $180になります
・含み損 : 下落ドル幅とドル円レートを乗算してます
・金額別必要証拠金:最後に説明しますが、重要なのは最右列の「18本分」というところです
・総必要証拠金:この価格がロスカットしないために必要な入金額です。
※含み損と金額別必要証拠金の18本分を足した値
上記太枠の条件で試算した総必要資金と、ヘッジャーロジック注文時の推奨証拠金がほぼ同じ額になってますが、買い設定しか稼働させない状態で今年3月の様な大暴落が起き$30までレートが下がった場合はロスカットしてしまう、というわけです。
では、コロナショックと同等の暴落に耐えるためにはいくら必要なのか?下記の通りです。

23万強の入金額があれば耐えられる計算になります。ただし、計算しやすいようにエントリー価格を一律に設定してあるため、多少の誤差があることはご理解ください。
余裕を持って25万~30万入金しておけばコロナショック並みの暴落は間違いなく耐えられるでしょう。
※とはいえ、それだけの入金額では落ち着いて見てられないと思いますが・・・
<金額別必要証拠金とは>
先ほど説明を後回しにしていた、金額別必要証拠金について説明します。
※金額別必要証拠金は正式名称ではありません、便宜上私がそう呼んでいるだけです
ナスダック100トリプルの必要証拠金は、前日の終値とドル円レートによって決まります。
「前日の終値 × ドル円レート」が下記表のどの価格帯に当てはまるかで、数量1当たりの必要証拠金が決まります。

(インヴァスト証券さんから引用)
最初に説明した設定値で計算すると、$50 × 106.5円 = 5,325円 となり、1,100円が必要証拠金になるというわけです。(表では「必要証拠金ベース」という列の事ですが、500円ごとの切り捨てで表示している為、5,000円が表示されています)
前日終値なので、厳密には$50より高いレートの可能性があります。大暴落の場合はかなり高いレートかもしれません。
その辺りも余裕を持って入金しておいた方がいい理由の一つですね。
<買い注文状況>

<無限ナンピン戦略で必要な総資金額>
ではここまでを理解していた上で、「無限ナンピン戦略」に必要な総資金額を見ていきましょう。

右下の黄色の部分が1セットに必要な総必要資金になります。
開始価格とドル円は8月26日0時ごろ時点のレートを基にしています。
現在の価格から始めて、10%下落毎に現在の設定を凍結、及び新しいヘッジャー(売り無し)を稼働させていった場合の必要資金額です。
ただし、先ほどの説明の通り、保持ポジションのエントリー価格にばらつきがあることと、前日終値で必要証拠金が変動すること、及びドル円レートも日々変動しますのであくまで参考値という事になります。
これより必要かもしれませんし、必要ないかもしれません。一つの目安としてお考え下さい。
どれだけリスクを取るかは、ご自身で判断することが必要となります。
現状、私はかなりのリスクを取っていることになりますね。
入金額270万くらいで、数量3で稼働しています。
10%下落で買い増ししていった場合は$50くらいまでの下落には耐えられるかもしれませんが、それ以上は無理ですね。
なので、今のところは20%下落で買い増し戦略にするか、10%下落で3設定まで戦略にするか、等の間引き戦略を考えてます。
●20%下落で買い増し戦略

●10%下落で3設定まで戦略

※今の私の状況に合わせて、開始価格を$147、数量を3にしてます。
まぁ、今すぐ大暴落することはないと思いますので、しばらく稼働して利益を積み重ねてくれれば当初の戦略のままで行ける可能性もありますね。可能性は低いですが・・・。
気になる点は、11月3日にある米国大統領選でしょうか。それまで上昇し続けてくれると嬉しいですね。
4記事に渡って、長々と解説してきましたが・・・何を隠そう私はトライオートETFを初めてまだ1か月も経っていない初心者です。
実は間違ってました!!という事もあるかもしれません。私の解説を鵜呑みにせず、ご自身で確かめて理解を深めながら投資に取り組んでいただければと思います。
質問についても私に答えられる範囲であればお答えしますし、戦略の討論や間違いのご指摘も大募集中です。
ツイッターでダイレクトメール頂いてもいいですし、ブログからのお問い合わせで頂いてもかまいません。
一緒に理解を深めて、皆で幸せになれればいいなと思っています。